アンドワン

読み方 あんどわん

アンドワン(And-Oneとは、ファウルを受けながらシュートを決め、さらにフリースロー1本を得るプレーのことです。2点シュートなら最大3点、3ポイントなら最大4点になる「おまけ付き」の得点で、決めた瞬間に会場が最も沸くプレーのひとつです。英語の「And one(それに加えて1本)」が語源で、日本の実況では「バスケットカウント」と呼ばれることもあります。

アンドワンの仕組み

シュート動作中にファウルを受け、かつそのシュートが成功した場合に成立します。得点は認められ、ボーナスとしてフリースローが1本与えられます。フリースローまで沈めれば3点プレー(スリーポイントプレー)の完成です。もしシュートが外れていれば通常のシューティングファウルとなり、フリースロー2本(3ポイントなら3本)に切り替わります。

ファウルをもらう技術

アンドワンを量産する選手は、偶然接触されているのではありません。ディフェンダーの腕が出る角度を読んで体を寄せる、ジャンプの踏み込みでわずかに接触を作る、空中でバランスを崩されながらシュートを制御する——こうした技術の集大成がアンドワンです。接触を受けながら決め切るフィジカルの強い選手ほど多く獲得し、フリースロー獲得数は得点効率を支える重要な要素になっています。

会場が沸く瞬間

アンドワンが決まると、選手は「アーンド・ワン!」と叫び、力こぶを作り、ベンチは総立ちになります。痛みに耐えて決めた1本は接戦の流れを一気に引き寄せることがあり、単なる3点以上の心理的な意味を持ちます。逆に守備側にとっては「止められず、ファウルまで取られ、点も入る」最悪の結果で、士気への打撃は小さくありません。

ストリートボールとの縁

アンドワンという言葉は、ストリートボール文化とも深く結びついています。1990年代にはその名を冠したバスケットボールブランド「AND1」が登場し、派手な技を集めたミックステープでストリートボールブームを牽引しました。コートの内外で「相手をねじ伏せて、なお加点する」姿勢を象徴する言葉といえます。

最高難度の「4点プレー」

アンドワンの最上位互換が、3ポイントを決めながらファウルをもらいフリースローも沈める4点プレーです。1回の攻撃で4点が動くため、終盤の点差を一気にひっくり返す切り札になります。成立の頻度は低く、キャリアを通じて量産できた選手はごくわずか。だからこそ決まった瞬間の衝撃は大きく、逆転劇の代名詞として記憶に残ります。

関連用語

  • フリースローファウルの罰則として与えられる無妨害のシュート
  • ファウル:不正な身体接触への反則。アンドワンの前提条件
  • クラッチタイム:接戦の終盤。アンドワンが流れを変えやすい局面
  • ポスタライズ:相手の上からダンクを叩き込むこと。アンドワンと重なると最高の見せ場になる