ファウル

読み方 ふぁうる

ファウル(Foul)とは、相手選手への不正な身体接触や、スポーツマンシップに反する行為に対して宣告される反則です。NBAでは1試合に個人ファウルが6つに達すると退場ファウルアウト)になるため、ファウルの管理は選手にとってもベンチにとっても試合を通じた重要なテーマになります。

ファウルの主な種類

最も基本的なのは、押す・叩く・進路を塞ぐといった接触に対するパーソナルファウルです。シュート動作中の相手に犯せばシューティングファウルとなり、相手にフリースローが与えられます。攻撃側が犯すオフェンスファウルチャージングなど)、抗議や挑発などプレー外の行為に科されるテクニカルファウル、過度に危険な接触に科されるフラグラントファウルと、種類によって重さと罰則が変わります。

チームファウルとボーナス

個人とは別に、チーム単位のファウル数も数えられています。NBAでは各クォーターでチームファウルが5つ目に達すると、以降は通常のファウルでも相手にフリースロー2本が与えられます(ボーナス、ペナルティシチュエーション)。この状態になると守備は思い切った接触ができなくなるため、序盤に無駄なファウルを重ねたチームはクォーターの残り時間をずっと不利に戦うことになります。

ファウルトラブルという駆け引き

主力選手が前半に3つ目のファウルを犯すと、コーチはファウルアウトを恐れて早めにベンチへ下げるのが定石です。これを「ファウルトラブル」と呼び、相手のエースに意図的にアタックを仕掛けてファウルを溜めさせる駆け引きも存在します。終盤には時計を止めるための意図的なファウル(ファウルゲーム)もあり、ファウルは単なる反則ではなく戦術資源として扱われます。

NBAと国際ルールの違い

退場までのファウル数はNBAが6つ、FIBAルール(国際大会やBリーグ)は5つです。また接触への笛の基準もリーグによって微妙に異なり、NBAの方がフィジカルな接触に寛容な傾向があります。国際大会でNBA選手が早々にファウルを重ねる場面には、こうした基準の違いが影響しています。

ファウルは「もらう」ものでもある

攻撃側から見ると、ファウルはフリースローという確実な得点機会の入り口です。相手の腕に自分から体を寄せて接触を作る技術は現代の得点術の柱で、フリースロー獲得の多さはエースの証でもあります。一方、接触を大げさに演じて笛を誘う「フロッピング」は問題視されており、NBAは悪質な演技にペナルティを科す仕組みを導入して抑止を図っています。

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