2026年6月23〜24日、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズセンターで第80回NBAドラフトが開催されました。今年のクラスは2021年以来5年ぶりに全60ピックが揃った歴史的な回であり、上位9ピック中8人が大学1年生(フレッシュマン)という記録タイの偉業も達成しています。
「2025年全体1位のクーパー・フラッグ(Cooper Flagg)がこのクラスに入っていてもトップ3には入れなかった」と関係者が語るほど選手層が厚く、NBA関係者の間でも近年屈指の豊作クラスと評価されています
全体1位〜3位
1位: AJ Dybantsa(ウィザーズ)— 32年ぶりの歴史的1位
BYU(ブリガムヤング大学)から全体1位でワシントン・ウィザーズに指名されたAJ Dybantsa(エイジェイ・ダイバンサ)。本名Anicet Francois Dybantsa Jr.、2007年1月29日生まれ。ボストン/ブロックトン(マサチューセッツ州)出身で、父親はコンゴ共和国出身、母親はジャマイカ出身という国際的なルーツを持ちます。
身長6フィート9インチ(約206cm)の万能フォワードで、2025-26シーズンのカレッジスタッツは以下の通りです。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 平均得点 | 25.5点(全D1リーグ1位) |
| 平均リバウンド | 6.8本 |
| 平均アシスト | 3.7本 |
| FG% | 51% |
| スティール | 1.1本 |
D1リーグ得点王かつ全体1位指名は1994年のグレン・ロビンソン(パーデュー大→バックス)以来32年ぶりの快挙ですリムへの侵入力・ミドルシュートの精度・ファウルを引き出す能力に加え、ポイントフォワードとしての展開力も持ち合わせており、ウィザーズの新たなフランチャイズプレーヤーとして期待されています。
今後の課題は3ポイントシュートの安定性と、身体能力を活かした守備面の向上とみられています
2位: Darryn Peterson(ジャズ)— オールNBA候補の得点番長
カンザス大から2位でユタ・ジャズに指名されたDarryn Peterson(ダリン・ピーターソン)。2007年1月17日生まれ、オハイオ州カントン出身。父親のDarryl Peterson IIはアクロン大学でバスケをプレーした選手で、兄のDarryl Peterson IIIも大学フットボール選手という運動一家です。
カンザス大で20.2PPGと12.4BPMを記録したシューティングガード/ポイントガードで、アナリスト評価では「将来のオールNBA級タレント」の可能性を指摘されており、MVPレースを争える素材として期待されています。
3位: Cameron Boozer(グリズリーズ)— 最も完成されたビッグ
デューク大から3位でメンフィス・グリズリーズに指名されたCameron Boozer(キャメロン・ブーザー)。2007年7月18日生まれ、マイアミ出身。父親はNBA元選手のカルロス・ブーザー(Carlos Boozer、デューク大→ジャズ・ブルズ等)であり、双子の兄弟Caydenも同じくデューク大でプレーしています。
高校時代にGatoradeナショナルプレーヤーオブザイヤーを2023年・2025年の2度受賞した、2025年クラス全体2位リクルートです。身長6フィート8インチ(裸足)・体重113kg超と恵まれたフィジカルを活かしたポジショナルディフェンスに定評があり、近年のドラフトクラスで最も効率的かつ汎用性の高いオフェンサーと評されています。
4位〜10位
4位: Caleb Wilson(シカゴ・ブルズ)
2006年7月18日生まれ、ジョージア州アトランタ出身。ノースカロライナ大でフレッシュマンシーズンをプレーした万能フォワードで、2025年クラスのコンセンサス5つ星リクルートです。カレッジではスコアリング・リバウンド・ブロックを高い次元で両立し、ジュニアシーズンには21得点・15リバウンド・4ブロック以上を記録した実力者。ブルズの若い前線に高さと守備強度をもたらす存在として期待されています。
5位: Keaton Wagler(LAクリッパーズ)
2007年2月3日生まれ。両親ともにHutchinson Community Collegeでバスケをプレーし、曾祖父・祖父・叔父・兄もすべて同大学でプレーしたという筋金入りの「バスケット一家」出身です。イリノイ大でフレッシュマンシーズンを過ごしたシューティングガード/ポイントガードで、アウトサイドシュートの精度と安定したプレーメイクが評価されています。
6位: Mikel Brown Jr.(ブルックリン・ネッツ)
2006年4月3日生まれ、フロリダ州オーランド出身。大学入学前にOvertime Eliteで競技経験を積んだ異色の経歴を持つポイントガードで、ルイビル大でさらに成長を遂げました。パスセンスとコートビジョンが高く、ネッツの再建期にボールハンドラーとして中心的な役割を担う見込みです。
7位: Darius Acuff Jr.(サクラメント・キングス)
2006年11月16日生まれ、ミシガン州デトロイト出身。父親のDarius Acuff Sr.はEastern Kentucky大学でプレーした選手で、息子もコンセンサス5つ星リクルートとしてアーカンソー大に入学しました。攻守両面のアジリティと爆発的なスコアリングが持ち味のポイントガードで、スピードとクリエイティビティでキングスのオフェンスに活力をもたらすことが期待されています。
8位: Kingston Flemings(アトランタ・ホークス)
2007年1月3日生まれ、バージニア州ニューポートニュース出身でテキサス州サンアントニオ育ち。ヒューストン大でフレッシュマンシーズンをプレーしたポイントガードで、1年生シーズンに245アシストというチーム記録を更新した優れたパスセンスの持ち主です。視野の広さとゲームコントロール能力でホークスの若いコアに加わります。
9位: Morez Johnson Jr.(ダラス・マーベリックス)
2006年1月25日生まれ。イリノイ大からミシガン大に転校し、2026年NCAAチャンピオンシップのメンバーとしてAll-Big Tenを獲得したパワーフォワード/センターです。FIBA U18アメリカカップ(2024年)とFIBA U19ワールドカップ(2025年)でいずれも金メダルを獲得した代表経験も豊富で、即戦力のビッグマンとしてマーベリックスの前線強化に貢献します。
10位: Brayden Burries(ミルウォーキー・バックス)
2005年9月18日生まれ、カリフォルニア州サンバーナーディーノ出身。アリゾナ大でフレッシュマンシーズンをプレーしたシューティングガード/ポイントガードです。高校ジュニア時代に24.8得点・7.9リバウンド・3.5アシスト・2.7スティールを記録した攻守にバランスの取れたウィングで、バックスの若手育成ラインに加わります。
11〜20位
11位: Yaxel Lendeborg(ゴールデンステート・ウォリアーズ)
2002年9月30日生まれ、プエルトリコ生まれのドミニカ系アメリカ人パワーフォワード。アリゾナ・ウェスタン大 → UAB → ミシガン大と3校を渡り歩いたシニア選手で、ミシガン大では2026年NCAA全国優勝・Big Ten MVP・コンセンサスAll-Americanと三冠を達成しました。4年間の大学経験を持つ即戦力型として、ウォリアーズのスペーシングとリバウンドを担います。
12位: Aday Mara(OKCサンダー)
2005年4月7日生まれ、スペインのサラゴサ出身。父親は元CB Zaragozaのプロ選手、母親はスペイン女子バレーボール代表という二世アスリートです。UCLA → ミシガン大と経て、2026年NCAAチャンピオンシップ優勝とBig Ten Defensive Player of the Yearを受賞した長身センター。以前はBasket Zaragozaでもプレーしており、ヨーロッパ仕込みの守備文化をOKCにもたらします。
13位: Nate Ament(ミルウォーキー・バックス)
2006年12月10日生まれ、バージニア州マナッサス出身。母親経由でイタリア国籍も保有するコンセンサス5つ星リクルートで、テネシー大でフレッシュマンシーズンをプレー。マイアミ・ヒートに指名後バックスへトレードされました。高校時代から万能なウィングとして高い評価を受けており、バックスの若手育成計画の一角を担います。
14位: Hannes Steinbach(シャーロット・ホーネッツ)
2006年5月1日生まれ、ドイツ出身。父親Burkhard SteinbachはBundesligaのWürzburg所属の元プロ選手で、息子もWürzburg Basketsのユースプログラムで育ちました。ワシントン大でフレッシュマンシーズンをプレーして1巡目入り。同ドラフトの18位Christian Anderson Jr.(ドイツ/米国)とともに、2026年ドラフトにおけるドイツ人選手の台頭を象徴する存在です。
15位: Dailyn Swain(シカゴ・ブルズ)
2005年7月15日生まれ、オハイオ州コロンバス出身。高校で史上最多の1,509得点を記録したスコアラーで、Xavier大 → テキサス大と転校を経てジュニアシーズンでドラフト入り。ウィングとして得点力と運動能力を兼ね備えており、同ドラフトで4位に指名されたCaleb Wilsonに続いてブルズが指名した2人目の選手です。
16位: Bennett Stirtz(OKCサンダー)
2003年10月3日生まれ、ミズーリ州リバティ出身。Northwest Missouri State大 → Drake大 → アイオワ大と3校を渡り歩いたシニア選手で、父親のコーチ指導のもと高校で18.3PPG・6.8RPG・4APGを記録。豊富なカレッジ経験を持つポイントガードで、すでに若手中心のOKCロスターで即戦力として機能することが期待されています。
17位: Ebuka Okorie(デトロイト・ピストンズ)
2007年4月10日生まれ。本名Chukwuebuka Charles Okorie。スタンフォード大でフレッシュマンシーズンをプレーし、カーディナル史上最多得点デビュー・下位クラスマン最多30点以上試合数など複数のフレッシュマン記録を打ち立てたポイントガードです。OKCに指名後、メンフィス経由でデトロイトへトレード。スタンフォード出身という知的なバスケスタイルが持ち味です。
18位: Christian Anderson Jr.(シャーロット・ホーネッツ)
ドイツ/アメリカの二重国籍を持つポイントガード。テキサステック大2年生でドラフト入りし、同じくドイツ出身のHannes Steinbach(14位)とともにシャーロット・ホーネッツに指名されました。オーランドの指名権を使ったホーネッツは、国際的なバックコートデュオを一度に確保した形です。
19位: Allen Graves(トロント・ラプターズ)
アメリカ出身のパワーフォワード。サンタクララ大でフレッシュマンシーズンをプレーして1巡目入り。サンタクララ大からのNBA1巡目指名は近年珍しく、身体能力の高さとウェストコーストのカレッジで鍛えた基礎が評価されました。ラプターズの長期育成プログラムの中で成長が期待されます。
20位: Jayden Quaintance(サンアントニオ・スパーズ)
2007年7月11日生まれ、オハイオ州クリーブランド出身。アリゾナ州立大からケンタッキー大に転校し2年生でドラフト入りしたパワーフォワード/センターです。2024年マクドナルド・オールアメリカン選出歴を持つ逸材で、アトランタの指名権を使ったスパーズが獲得。スパーズの長期育成計画に組み込まれる見込みです。
21位〜30位
21位: Karim López(メンフィス・グリズリーズ)
メキシコ出身のスモールフォワード。ニュージーランドのNBLリーグ「ブレーカーズ」からドラフト入りし、メキシコ人として史上初の1巡目指名を達成しました。デトロイト・ピストンズに指名後メンフィス・グリズリーズへトレード。北中米・カリブ海地域のバスケ振興を象徴する歴史的な指名です。
22位: Labaron Philon Jr.(フィラデルフィア・76ers)
2005年11月24日生まれ、アラバマ州モービル出身。地元のBaker高校で3シーズンで2,334得点を記録しアラバマ Mr. Basketballを受賞した地元の英雄です。ジュニアシーズンには35PPG・6.2RPGという圧倒的なスタッツを残しました。アラバマ大2年生でドラフト入りし、ヒューストンの指名権でフィラデルフィアへ。スコアリングガードとして即戦力の期待があります。
23位: Zuby Ejiofor(アトランタ・ホークス)
2004年4月20日生まれ、テキサス州ガーランド出身。本名Chukwuebuka Ejiofor。高校時代から21PPG・13RPGという数字を残し、カンザス大からセントジョンズ大に転校して4年生でドラフト入りした成熟したパワーフォワードです。クリーブランドの指名権でアトランタへ。シニアとしての経験と得点・リバウンドの安定感が持ち味です。
24位: Cameron Carr(LAレイカーズ)
2004年11月21日生まれ。テネシー大からベイラー大に転校して2年生でドラフト入りしたシューティングガード。ニューヨーク・ニックスに指名後LAレイカーズへトレードされました。経験のある若手ウィングとして、レイカーズのロスター整備に貢献することが期待されています。
25位: Sergio de Larrea(ダラス・マーベリックス)
2005年12月4日生まれ、スペインのバリャドリッド出身。両親ともにバスケ選手という家庭で育ち、バレンシア・バスケット(EuroLeague)で2025-26シーズンのEuroLeagueタイトルを獲得してNBA直行を果たしました。スペイン代表でもプレーするポイントガード/シューティングガードで、Aday Mara(12位)とともにスペイン人2名が同一ドラフトで1巡目指名を達成。LAレイカーズに指名後、ダラス・マーベリックスへトレードされています。
26位: Tarris Reed Jr.(サンアントニオ・スパーズ)
2003年8月5日生まれ、ミズーリ州セントルイス出身。ミシガン大からUConnに転校して4年生でドラフト入りしたセンターです。デンバー・ナゲッツに指名後スパーズへトレード。UConnで鍛えたリムプロテクションと安定したポストプレーが武器で、Jayden Quaintance(20位)に続くスパーズのビッグマン補強です。
27位: Chris Cenac Jr.(ボストン・セルティックス)
2007年2月1日生まれ、ルイジアナ州ニューオーリンズ出身。ヒューストン大でフレッシュマンシーズンをプレーして1巡目入りしたパワーフォワード/センターです。高校時代は13.9PPG・10.2RPGを記録した守備意識の高いビッグマンで、セルティックスのフロントコート強化と長期育成を見据えた指名とみられています。
28位: Joshua Jefferson(ブルックリン・ネッツ)
アイオワ州立大4年生からドラフト入りしたパワーフォワード/スモールフォワード。ミネソタ・ティンバーウルブズに指名後ブルックリン・ネッツへトレードされました。大学で4年間積み上げた経験を武器に、即戦力のオールラウンド・フォワードとしてネッツの若いロスターに貢献することが期待されます。
29位: Alex Karaban(サクラメント・キングス)
2002年11月11日生まれ、マサチューセッツ州サウスボロー出身。両親はベラルーシとウクライナからの移民。UConnで4年間プレーし、NCAAチャンピオンシップを複数回経験したスモールフォワード/パワーフォワードです。クリーブランド・キャバリアーズに指名後サクラメント・キングスへトレード。UConn仕込みの高い勝利メンタリティとシューティング力が強みです。
30位: Koa Peat(フェニックス・サンズ)
2007年1月20日生まれ、アリゾナ州ギルバート出身。アリゾナ大のコンセンサス5つ星フレッシュマンで、2025年クラス最上位の一人です。高校時代から地元アリゾナの強豪チームを引っ張った次世代ビッグで、ダラス・マーベリックスに指名後フェニックス・サンズへトレード。地元アリゾナゆかりの選手がサンズへ加わり、地元ファンの注目を集めています。
2026年ドラフトで指名された国際選手は誰?
2026年クラスは国際選手のフロンティア拡大という観点でも注目されました。
米国カレッジ出身の主な国際選手:
- Yaxel Lendeborg(ドミニカ共和国/アメリカ, ミシガン大)— 11位・ウォリアーズ
- Aday Mara(スペイン, ミシガン大)— 12位・OKCサンダー
- Hannes Steinbach(ドイツ, ワシントン大)— 14位・ホーネッツ
- Christian Anderson Jr.(ドイツ/米国, テキサステック大)— 18位・ホーネッツ
- Baba Miller(スペイン, シンシナティ大)
- Felix Okpara(ナイジェリア, テネシー大)
海外リーグからの主な国際選手:
- Sergio de Larrea(スペイン, バレンシア/EuroLeague)— 25位・マーベリックス
- Karim López(メキシコ, NBLニュージーランド・ブレーカーズ)— 21位。メキシコ人として史上初の1巡目指名を達成
Mara(12位)・de Larrea(25位)の2人がスペイン人として1巡目指名を達成。Baba Millerも加わり3名が揃えば、2009年以来2度目の「同一ドラフトでスペイン人3名指名」という記録が生まれるとして注目されました。
2026年ドラフトクラスをひと言で評価すると?
NBA関係者の声を総合すると、今年は「近年最も深いクラス」という評価で一致しています。ロッタリー(上位14ピック)での指名権トレードがゼロだったことは象徴的で、各チームが将来の資産より目の前の選手を優先した、それほど確実に当たりを引ける自信があったということです。
フラッグ(2025年1位指名)との比較論も飛び出すほどで、ダイバンサ・ピーターソン・ブーザーの「ビッグ3」がどこまで育つか、今後数年のNBAの見どころのひとつです。
よくある質問(FAQ)
Q. 2026年NBAドラフトの全体1位は誰ですか?
A. BYU(ブリガムヤング大学)出身のAJ Dybantsa(エイジェイ・ダイバンサ)です。ワシントン・ウィザーズが指名しました。カレッジシーズンに25.5PPGでD1リーグ得点王を獲得し、全体1位指名は1994年以来32年ぶりの快挙です。
Q. 2026年NBAドラフトはいつ開催されましたか?
A. 2026年6月23〜24日に、ニューヨーク州ブルックリンのバークレイズセンターで開催されました。
Q. 日本人選手は2026年NBAドラフトで指名されましたか?
A. 2026年ドラフトでは日本人選手の指名は確認されていません。八村塁・河村勇輝らは既存の契約でNBAに在籍しています。
Q. 2026年ドラフトクラスの評価は?
A. NBA関係者から「近年最も深いクラス」と評されており、ロッタリーでのトレードがゼロだったことが各チームの自信を示しています。
参考
- NBA.com — 2026 NBA Draft: Wizards select AJ Dybantsa at No. 1
- ESPN — 2026 NBA Draft complete pick order
- ESPN — 2026 NBA Draft recap
- NBA.com — International storylines
- Wikipedia — 2026 NBA draft
- NBA on Prime — 月600円〜(主要試合・最安)
- NBA docomo — 週10〜15試合・日本語実況
- League Pass — 全試合(月3,190円〜)

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