プラスマイナス

読み方 ぷらすまいなす

プラスマイナス(+/-、Plus/Minus)とは、その選手がコートに立っている時間帯に、チームの得点が相手を何点上回った(下回った)かを示すスタッツです。「+12」ならその選手の出場中にチームが12点勝ち越し、「-8」なら8点負け越したことを意味します。得点やアシストのような個人の数字には表れない、「その選手がいる間にチームが機能していたか」を映す指標です。

どこで確認できるか

プラスマイナスは試合ごとのボックススコアに標準で掲載されており、NBA公式サイトの試合結果ページで誰でも確認できます。シーズン累計やレギュラーシーズン平均も公開されているため、「出ている時間にチームを勝たせている選手」を探す入り口として手軽に使えます。

プラスマイナスの限界

便利な反面、単体のプラスマイナスには大きな弱点があります。まず、同じ時間帯にコートにいる味方の影響を強く受けます。スター選手と一緒に出ている控え選手は数字が良くなりやすく、逆に主力が休む時間帯を任される選手は不利になりがちです。また、大差がついた消化時間帯(ガベージタイム)の得失点も同じ重みで計算されるため、1試合単位の数字は偶然に左右されます。プラスマイナスは「単発の試合で見るより、長い期間の傾向で見る」のが正しい使い方です。

発展形の指標

こうした弱点を補うために、出場時と非出場時のチーム成績を比べる「オン/オフ」や、100ポゼッションあたりの得失点差に換算したネットレーティングボックススコアから貢献度を推計するBPMボックスプラスマイナス)といった発展指標が生まれました。現代の選手評価では、素のプラスマイナスはこれらの指標と組み合わせて使われるのが一般的です。

使い方の実例

たとえば、平均得点は10点前後でも、シーズンを通じてプラスマイナスがチーム上位という選手がいます。守備の危険察知、ボールの動かし方、スクリーンの質など、ボックススコアに載らない働きでチームを助けているタイプで、玄人好みの選手を発見する手がかりになります。逆に、個人スタッツは派手なのにプラスマイナスが恒常的に悪い場合、「数字は稼ぐがチームは勝たせていないのでは」という疑いを検証するきっかけになります。あくまで単体では結論を出さず、出場時間帯や共演メンバーまで見て判断するのが鉄則です。

プレーオフでの見方

プレーオフでは同じ相手と最大7試合を戦うため、シリーズを通じたラインナップごとのプラスマイナスが采配の根拠として重視されます。「この5人の組み合わせのときだけ大きくプラスになる」という発見が、スターターの変更や奇襲的なローテーションにつながることも多く、中継や解説でもシリーズ中に頻繁に引用される数字です。

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