フランチャイズ

読み方 ふらんちゃいず

フランチャイズ(Franchiseとは、NBAに加盟する球団そのもの、またはリーグから与えられた球団の営業権のことです。NBAは30のフランチャイズで構成される閉じたリーグ(クローズドリーグ)で、ヨーロッパのサッカーのような昇格・降格はありません。新しいチームが増えるのは、リーグが承認して拡張(エクスパンション)した場合だけです。

「フランチャイズプレーヤー」の意味

日常のNBA談義では、「フランチャイズ」は球団の顔となる中心選手=フランチャイズプレーヤーの略として使われることも多いです。ドラフトで獲得した若手が長年チームを背負う場合に特によく使われ、「彼はこの球団のフランチャイズだ」といえば最大級の賛辞になります。なお、NFLには「フランチャイズタグ」という契約制度がありますが、NBAには存在しません。混同しやすいので注意が必要です。

本拠地の移転

フランチャイズは営業権なので、オーナーの判断とリーグの承認によって本拠地を移すことができます。有名な例が2008年のシアトル・スーパーソニックスで、オクラホマシティに移転してサンダーとなりました。移転はその都市のファンにとって球団を失う出来事であり、NBAでは常に大きな議論を呼びます。

上がり続けるフランチャイズ価値

NBA球団の資産価値(フランチャイズバリュー)は放映権収入の拡大とともに高騰を続けており、近年の球団売却では数十億ドル規模の取引が相次いでいます。人気スターの在籍や新アリーナの建設は、チームの成績だけでなくフランチャイズの価値そのものを押し上げる要素になっています。

エクスパンション(リーグ拡張)の議論

NBAは1976年のABA吸収や1990年代の拡張を経て、2004年のシャーロット・ボブキャッツ(現ホーネッツ)誕生以降は30チーム体制が続いています。近年はシアトルやラスベガスを候補とする拡張の議論がたびたび報じられており、実現すれば約20年ぶりの新フランチャイズ誕生になります。拡張には既存オーナーの承認が必要で、新規参入料の水準も含めてリーグ全体のビジネス判断として扱われます。

スモールマーケットとビッグマーケット

フランチャイズは本拠地の都市規模によって「ビッグマーケット」(ニューヨーク、ロサンゼルスなど)と「スモールマーケット」(オクラホマシティ、メンフィスなど)に大別されます。放映や集客の面ではビッグマーケットが有利ですが、NBAは戦力均衡のための収益分配やサラリーキャップ制度を整えており、スモールマーケットの球団が優勝することも珍しくありません。都市の規模とチームの強さが必ずしも一致しないのは、フランチャイズ制度の設計がうまく機能している証拠でもあります。

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