リバウンド

読み方 りばうんど

リバウンド(Rebound)とは、外れたシュートのボールを空中または床に落ちる前後で確保するプレーです。攻撃側が取ればオフェンシブリバウンド、守備側が取ればディフェンシブリバウンドと呼ばれ、どちらのチームが次の攻撃権を得るかを決める、地味ながら勝敗の根幹に関わるプレーです。

「リバウンドを制する者は試合を制す」

この格言が語り継がれるのには理由があります。ディフェンシブリバウンドを確保すれば相手の攻撃を1回で終わらせられ、オフェンシブリバウンドを奪えば自分たちの攻撃をもう1回増やせるからです。NBAのシュート成功率はおよそ半分なので、1試合には数十回のリバウンド争いが発生します。その積み重ねは攻撃回数の差、つまり得点機会の差そのものになります。

技術の核心はボックスアウト

リバウンドは身長とジャンプ力だけの勝負ではありません。シュートが放たれた瞬間に相手と自分のゴールの間に体を入れ、背中で相手を抑え込む「ボックスアウト」が技術の核心です。位置取りと予測に優れた選手は、体格で上回る相手からでもリバウンドを奪えます。身長198cmながらリバウンド王に7年連続で輝いたデニス・ロッドマン(Dennis Rodman)は、ボールの跳ね方を研究し尽くした位置取りの達人でした。

リバウンドの指標

基本は1試合平均リバウンド数(RPG)ですが、出場時間やチームのプレー速度に左右されるため、コート上のリバウンド機会のうち何%を確保したかを示すリバウンド率(TRB%)も使われます。また、オフェンシブリバウンドから生まれた得点は「セカンドチャンスポイント」として集計され、チームの粘り強さを測る数字になっています。

ポジションとリバウンド

ゴール下に近いセンターパワーフォワードが有利なのは確かですが、現代NBAではガードのリバウンド参加も重視されています。ガードがディフェンシブリバウンドを取れば、そのまま速攻に移行できるからです。リバウンドからワンマン速攻までを一人で完結できる選手は、攻守の切り替えでチームに大きな優位をもたらします。

歴代の怪物リバウンダー

リバウンドの歴代記録は規格外です。ウィルト・チェンバレンは1試合55リバウンドという信じがたい数字を残しており、ビル・ラッセルとの伝説的なゴール下の争いは1960年代のNBAそのものでした。現代では数字こそ当時に及ばないものの、リバウンドからそのまま攻撃を始動できる万能型ビッグマンが主流になり、リバウンドの「質」への注目が高まっています。

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